11/18(木曜日)

第1話【外交】 APEC 菅議長 成果報告

「日中、日露の話ばかりで、APEC全体で何が行われたのか、見えません」という声にお応え。菅総理が議長を務めた首脳会議の2日間を、7分に凝縮リポートします。

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総理:アジア太平洋は、その強い回復力を示しております。この地域が将来にわたって、世界の成長センターとして世界中を牽引し続ける。


   世界のGDPのおよそ半分、人口もおよそ4割を占める巨大な存在、APEC。
   このAPEC全体で将来ひとつの共同体を構築していこう、という
   『横浜ビジョン』を採択したことが、今回の議長国日本の最大の成果でした。

   『横浜ビジョン』が描く将来の共同体のイメージを、菅議長は3つのキーワード
   で説明しました。
   まず、貿易や投資の自由化・円滑化を進め、より深化した経済統合を推進する
   緊密な共同体。



総理:現在進行中の地域の取組を基礎として、さらに発展させることにより、FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)の実現に向けて前進をいたします。


   そして、持続的な成長を実現し、成長の質がさらに向上するよう目指す、
   強い共同体。



総理:これを実現するため、APECとして初めて成長戦略を策定いたしました。今後は構造改革、人材・起業家育成、グリーン成長、知識基盤経済及び人間の安全保障、こういった分野で、着実な実現を目指して実施してまいります。


   更に、人々が自由に安心して経済活動に従事できる安全な共同体。


総理:貧困の削減、テロ対策、自然災害対策のための取組をさらに強化を、また、食料の安全保障を確保するため具体的なイニシアティブを推進してまいります。


   首脳会議の2日間には、2国間会談も相次ぎ開かれました。
   まず13日、日米首脳会談では、ご覧のような協議が始まることになりました。

     ・エネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ
     ・日米クリーンエネルギー政策対話
     ・日米経済調和対話
     ・イノベーション・起業・雇用創出促進の為の日米対話
     ・インターネットエコノミーに関する日米政策協力対話
     ・核リスク低減に関する日米協力
     ・日米交流強化のためのイニシアティブ

   日中首脳会談では、菅総理から尖閣諸島について我が国の確固たる立場を
   述べました。
   胡錦濤主席からは中国側の立場についての説明があり、また、「両国が
   平和、友好、協力の道を歩むことは両国国民の根本的利益に合致する」旨の
   発言もありました。
   両国は、長期的に安定した戦略的互恵関係の発展、政府間・民間分野の
   交流・協力の促進、経済分野を含むグローバルな課題での協力強化の3点で
   合意しました。



総理:戦略的互恵関係を改めて進めていくことを確認する。基本的には、そういうある意味での大きな方向性を改めて、私の就任時の6月に戻すという、そういうことを実現することができた。


   日中首脳会談にすぐ続いて、隣の部屋で開かれた、日露首脳会談。
   先日の大統領の国後島訪問について菅総理は、「受け入れられない」と抗議
   しました。
   メドヴェージェフ大統領からは、ロシア側の基本的な立場をふまえた発言が
   あり、さらに、「両国間の雰囲気を改善させるべきである。様々な問題で、
   協力を広げていこう。
   来年菅総理をロシアに招待したい」という旨の発言がありました。
   両首脳はあらゆる分野での関係強化で一致。



総理:領土問題についてもさらに話し合っていこう、経済問題でもしっかりと話し合っていこう、この2つのことは、もちろん性格は異なりますけれども、やはり2つの国が経済的にも協力関係が深まる中で、領土問題においても、いい影響が出てくる。


   翌14日には、まずカナダとの首脳会談。日加共同宣言の署名式が行われました。
   菅総理は「カナダは、レアアースを含む鉱物資源にも恵まれており、資源開発で
   更に緊密に連携したい」旨述べ、ハーパー首相と意見が一致しました。

   続いての日韓会談では、両首脳の立ち会いの下、日韓図書協定への署名が
   行われました。
   これに基づき、日本に渡っていた朝鮮王朝時代の文化財の書物などが韓国に
   引き渡されることになります。
   これについて菅総理は、「今後未来志向の日韓関係を強化していく上で、
   大きな道筋を構築できた」と述べ、李明博大統領も、「両国の協力をより強化
   していきたい」旨の歓迎の発言がありました。

   こうした2国間会談は更に、いわゆる超大国や近隣の国以外とも行われました。


総理:多くの国は若い人口構成を持ち、しかし、一方では資金の不足、あるいはインフラの不足などにまだまだ色々な経済開発が難航しております。逆に我が国は高齢化が進んでおりますが、一方では高い技術力、さらには多くの資金的な蓄積も持っているところであります。そういった意味で、我が国とアジアの国々、さらには太平洋を挟む南米やカナダといった国々との連携は、まさに日本がこの平成の時代に改めて開国する、我が国の歴史においても大きな新しい1ページになる


   新たな1ページに向けて、ソウルでのG20出席から4日連続の外交日程を
   こなした菅総理。
   日程の合間には小刻みに情報分析の打ち合わせが入れられるフル回転でしたが、
   もちろん、成果ばかりではなく、前途には課題も待ち受けます。



総理:是非国民の皆様には、色々な問題点があることはもちろんでありますけれども、そういう問題点を越えていくという、そういう勇気と力を共に振り絞って新しい日本を作っていく、そのことで皆さんのご理解とご支援を改めてお願いして、私からの話とさせて頂きます。ありがとうございました!



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