12/16(木曜日)

「社会保障・税に関わる番号制度」の導入に向け、国民参加の議論へ!

- より公平・公正で便利な社会へのインフラづくり -

 

少子高齢化が進むこれからの日本で、ますます重要になってくる、年金、医療、介護といった、社会保障サービス―

 

現在は、それぞれの制度ごとに、年金手帳、医療保険証、介護保険証が配布され、それぞれ持ち歩かなければなりません。全部1枚にまとめてくれれば便利なのに、と思われる方も、多いのではないでしょうか。

 

また、医療や介護の両方で高額な費用がかかった時、上限を超える自己負担額は、申請により還付されますが、できれば、面倒な手続なしに済む制度になってくれたら、と思われた方も、多いと思います。

 

現在、政府では、こうした不便の解消につながる、新しい制度=「社会保障・税に関わる番号制度」(※)の導入を、検討しています。

 

※国民1人1人が番号をもつことで、複数の機関がもつ個人の情報を同一人物のものと確認することができるようにし、それによって、分野横断的なサービスなどを実現しやすくする制度。

 

諸外国では多くの国で導入済み。その内容はさまざま。

 

こうした番号制度。その具体的な仕組みや活用の範囲はさまざまですが、欧米諸国をはじめ、すでに多くの国で導入されています。

 

例えば、

 

A:ドイツ型:税務分野のみ
B:アメリカ型:A+社会保障分野
C:スウェーデン型:B+幅広い行政分野

 

といったパターンがあります。

 

幅広い行政サービスで番号制度が活用されているスウェーデンでは、
  子どもが生まれ、住民登録が済むと、
  自治体から保育園や児童福祉の情報が届き、 
  同時に児童手当も振り込まれる―

こんな、一歩進んだサービスも展開されています。

 

G20101216

活用範囲と「メリット」、「リスク、コスト」との関係
(出所)社会保障・税に関わる番号制度に関する検討会中間取りまとめ(2010年6月29日)

 

我が国では、今年の2月、府省横断的な議論を開始。国民の皆様からのご意見も伺いながら検討を進め、12月3日には、導入に向けた方向性を示す、「社会保障・税に関わる番号制度に関する実務検討会中間整理」を公表しました。

 

「社会保障・税に関わる番号制度に関する実務検討会中間整理」(概要)
「社会保障・税に関わる番号制度に関する実務検討会中間整理」(本文)
 

中間整理では、プライバシー保護への配慮などの課題もあることから、まずは「B」を基軸としつつ、将来的には、制度のメリットを最大限に生かせる「C」を目指す、という方向性を、提示しています。

 

導入に向けては、プライバシー保護の徹底が不可欠

 

私たちの生活を便利にする番号制度ですが、その導入に当たって懸念されるのが、プライバシーの問題です。

 

情報を共有する範囲が広がれば、その分だけ、情報の漏えいや「なりすまし」などへの懸念が高まります。こうした懸念を払しょくするため、プライバシーの保護に万全を期することが不可欠です

 

このため、「中間整理」では、例えば、以下のような対応策として挙げられています。

 

● ICカードなどによる本人確認を徹底した上で、1人1人が、自分の情報へのアクセス記録を自ら確認できるような仕組みづくり    
● 国民のプライバシーの保護を任務とする、独立した監視機関の設置(諸外国では、多くの国で設置されている)

 

番号制度の最大のメリット=必要な人にきちんと行き届くきめ細かいサービスの実現

 

こうした懸念を解消し、制度を実現すれば、私たちにとって、以下のようなメリットがあります。

 

● 本当に必要な人に行き届くサービスの実現
1人1人の生活の状況に応じ、よりきめ細かいサービスの提供が可能になります。これによって、真に手を差し伸べるべき人に行き届く社会保障が実現できます。

 

例えば、所得に応じた年金給付や、現在は別々に行われている税金の徴収と社会保障の給付を組み合わせて行う「給付付き税額控除」などが、実現できるようになります。

 

● 公平・公正なサービスの実現
国民にとって納得感のある、より公平・公正な行政の運営ができるようになります。

 

今年8月、高齢者の所在や生死が行政によって把握されていない、いわゆる「消えた高齢者」問題が明らかになり、一部では、年金の不正受給も発覚しました。番号制度の導入により、社会保障サービスの利用状況の確認などによる実態の把握が容易になり、こうした問題を防ぐことにもつながります。

 

● さまざまなサービスにかかる手続の簡便化
さらに、番号制度の範囲を行政サービスにも拡大した場合には、様々な手続にかかる手間が簡素化され、さらに生活が便利になることも、期待できます。

 

例えば、引っ越し― 現在は、なんと、最大で7つもの機関に足を運び、13以上もの書類を提出することが必要ですが、番号制度の導入により、こうした面倒な手続をワンストップで済ませることができるような仕組みが、実現できるようになります。

 

今回まとめられた中間整理では、新しい制度の目的を、社会保障や行政サービスを適切に受けるという「国民の権利を守ること」とし、国民にとってよりよい社会を実現するという視点に立って制度づくりを進める姿勢を、明確に打ち出しています。   

 

制度の実現に向けて、国民参加の議論を!

 

12月5日、企業、労働組合、自治体、NPO、学識者など、さまざまな分野の方々から成る、番号制度に関する推進協議会が発足。

 

その発足シンポジウムで、菅総理は、
「番号制度は『社会のインフラ』であり、国民の皆さんが納得した中での制度でなければ、活きていきません。」
と述べ、合意形成の必要性を訴えました

 


発足シンポジウムでの菅総理のあいさつ

 

政府では、今後もさらに多くのご意見に耳を傾けながら、社会保障制度の全体像の議論を踏まえて検討を進める予定です。来年の夏ごろ、政府としての方針を示す「社会保障・税番号大綱(仮称)」をまとめ、その後、来年秋以降には可能な限り早期に法案を提出することにしています。

 

私たちの子ども、孫、さらにその下の世代までが、暮らしやすい社会をつくっていくため、皆様もぜひ、ご一緒に考えてみませんか。

 

【番号制度についての詳しい内容については、以下のリンク先をご覧ください。】
内閣官房社会保障改革担当室HP

 



最新の5件
2011年08月29日
最終話【全力】「最後の1日まで」... 退任直前の取り組みと、これから
2011年08月29日
菅政権の仕事・総括報告(5):大震災からの復旧・復興とエネルギー政策の転換
2011年08月29日
菅内閣の一週間(8月22日~8月28日)
2011年08月28日
菅政権の仕事・総括報告(4):外交・安全保障
2011年08月27日
菅政権の仕事・総括報告(3):国民・市民の目線からの取組

KAN-FULL BLOGについて

日本の元気を回復する「カンフル剤」たるべく、カン総理がフル回転。KAN-FULL BLOG(カンフル・ブログ)は、本人直筆で、動画出演で、更にスタッフ証言等で、立体的に発信しています。

カテゴリ

  • KAN-FULL TV(28) 多忙な公務の数分の隙間を見つけては、カメラに向かって総理が構えずに語ります。
  • 一歩一歩(33) 派手なニュースにはなりにくくても、着実に進む菅政権の諸政策。わかりやすくお伝えします。
  • 先を見すえて/菅直人直筆のページ(48) 中長期的な政策テーマについて、思うところを総理自身が一人称で随時執筆。最も一般的な「ブログ」風のコーナーです。
  • 官邸雑記帳(26) 間近だから見える、総理周辺のあれこれ。官邸スタッフ等が気軽につづります。
  • 菅内閣の一週間(33) 先週の菅内閣で、何が起きたか、進んだか。主な会議や行事等の内容について、わかりやすくお伝えします。
  • RSS1.0
  • RSS2.0
KAN-FULL BLOG http://kanfullblog.kantei.go.jp/