- |
- |
12/27(月曜日)
本日午前零時、島根県での鳥インフルエンザ発生に伴う家きんの移動制限が解除されました。思い返しますと、「島根で強毒型の鳥インフルエンザ発生か!」との一報が入ったのは、11月29日の夜。官邸地下の危機管理センターで、6日前に発生した北朝鮮による砲撃事件の対応に当たっている最中のことでした。
国内の養鶏場で生じた鶏の感染、しかも疑いの事案と、隣国で生じた国家による実力行使の事件。国内と国外、事案の性質も全く異なり、およそ何の共通点もないように思われますが、総理の立場からは、国家の危機管理、という同質の問題です。
鳥インフルエンザが発生した場合、これまでは、疑い段階では応急の対応を行い、確定診断がなされた後に、初めて殺処分などの本格的な措置に取りかかるというのが通例でしたが、今回は違いました。
総理は、即座に農林水産大臣に電話し、「危機管理の問題」として、「迅速的確な対応」を指示しました。さらに、全閣僚による対策本部を翌朝に設置することを決めました。
対策本部第一回会合の当日は、国会の日程があり、閣議を挟んで3つの閣僚級の会議が、国会内で行われることになっており、全閣僚を集められる日程はビッシリ詰まっていましたので、対策本部の会合は早くても昼の時間帯かな、と考えていました。迅速な立ち上がりの指示に、総理のこの問題に対する真剣な思いが伝わってきました。
総理の決定により、国を挙げた対策が直ちにスタートしました。鳥インフルエンザ対策では、まん延を防止するため、迅速的確な対応が何より大切なのですが、各省の大臣が一堂に会した場において対処方針が決まったことで、関係する役所も一糸乱れず対策に当たり、殺処分や徹底的な消毒が迅速に実施されました。その結果、その養鶏場から感染が広がることもなく、当該地域の清浄性が確認され、移動制限の解除という対策の節目を迎えることができました。もちろん、この間、富山、鳥取、鹿児島で野鳥等の感染が続いているため油断はできませんが、「大きく構えて小さくまとめる」、初動の大切さが改めて痛感されました。
危機管理は、瞬発力と決断力が必要です。一見、小さな事象でも、大きな立場、視点から事態の本質を見抜き、素早く対策を講じることや、時々刻々と変化する状況の中で、次々と判断を下し、対策を実施していかなければなりません。
おのずと、危機管理に対処する際の総理は、非常に厳しい顔になります。
それは、平素、私をはじめとする危機管理を担当する職員に対し、指示する際も同様です。我が国が経験したことのない事態を含め、様々な事態に思いを巡らせ、具体的な対応の準備状況を、矢継ぎ早に確認されます。
そうした総理の姿は、私どもに、国民の安全に最終的な責任を負う総理という立場の厳しさをひしひしと感じさせます。私どもも、いざというときに、そうした総理の姿勢に応えられるよう、準備に怠りないよう心掛ける毎日です。







