12/28(火曜日)

第10話【予算】 来年度政府原案決定 ~総理が明かす三つの攻防

 

「先週できた予算案には、菅カラーと言える部分は無いのですか?」という質問にお答え。地域主権を本物に、科学技術に夢を、特命案件の推進―――実は、総理は舞台裏でこんな攻防を展開していたのです。

 

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 平成23年度予算 ~元気な日本復活予算~

 

総理:24日に政府の来年度予算が決まりました。私にとっても総理という立場で初めての予算でしたから、いろいろな場面がありました。

 

   予算編成の舞台裏。総理がリーダーシップを発揮して、
   強く指示して方向付けをしていった場面が、実は幾つもありました。
   そんな中から三つのシーンを、総理自身が明かします。

   当初、科学技術関連の予算は、今年度の補正予算で増額済みだったことから
   前年比マイナスの方向でした。
   それが一転、わずかに0.1%ながらも"増加"という原案に。
   どこで流れは変わったのか?

 

総理:私自身も科学技術が重要だとずっと言ってきたこともあるので、少し私の思いの中で予算についてもわがままを言わせてもらうと、抵抗があったのですけど、私としては、下がらないようにしてくれと。

 

   激論の末、科学研究費補助金の3割アップなどが盛り込まれ、
   科学技術予算は全体として今年度を上回ることになりました。

 

総理:国民的にですね、夢を共有するという、特に若者にですね、或いは若い研究者に夢をですね育むというか、そういう思いでこの予算は思い切って私自身が指示をして膨らませました。

 

   地域主権を本物にする重要な手段である、一括交付金。
   国から自治体に交付される予算の使い道を事細かに指定せず、
   それぞれの地域のニーズに応じて自由に活かしてもらうという、
   画期的なお金です。この予算化も、途中で大きな壁に直面する場面がありました。

 

総理:これは従来から民主党の大きな柱として、決めていたわけです。そこで、各省庁にですね自分の持ち分の補助金をですね、これは一括交付金にしてもらっていいですというのをしっかり出してくれと。そうしたら、約3兆円ぐらいある枠の中から、最初出てきたのは、28億円なんですね。

 

   使い道を指定したいわゆる「ひも付き補助金」スタイルを、
   なかなか一括という形で自由化に切り替えられない各省庁。
   それぞれに言い分はあるわけですが、各論で立ち止まっていては、
   総論も実現しません。

 

総理:これじゃあですね幾らなんでも、あまりにも小さいじゃないかということで、閣議の席などで、ちょっと乱暴なことを言ったんですね。これはできませんと言った役人の名前を私に知らせてくれと。内閣の方針としてやろうとしているのに、それに協力できないっていう役人があれば、それはそれなりに次の人事の考えるときの、当然ながら、考えなきゃいけないことだから。どうもこの私の言葉が霞が関に伝わったんですね。どうもこれは本気だぞと。それから段々と、より積極的になって最終的には28億円から5000億を超えた財源が提供されて、最終的にはここにありますが、5120億円。ここに私が一喝したから交付金化したんじゃないかって言うんで、こういう一喝も書いてありますけれど、大きな一歩になったと、こう思っています。

 

   もう1つ。それぞれの金額は小規模ながら、今までなかなか進まなかった対策に、
   省庁の縦割りの壁を突破することで効果的な予算がついた、という事例。そこには、
   共通の手法が活用されていました。

 

総理:世の中にいろいろな不条理がありますけれども、そういう中でですね、私としてこれだけは何とかしたい、というような、深い問題について、取り組むための特命チームを作ることにしたんです。役所別にやってるやり方だと、どうしてもチョボチョボしか進まない。特命チームのいいところは、一つは役所を超えるということ、あるいはスピーディに進むことができる。こういう予算も、この中に盛り込みました。

 

   特命チームは、現在4つ。関わった人達は一様に、その効果に目を見張ります。
   例えば、待機児童ゼロ特命チームで事務局長を務めた、村木厚子さん。

 

村木:本当にやれないか、もう一回考えてみようと思って考えていくと、自然と形が浮かび上がってきたという、これはとても面白い経験でしたですね。

 

   全国に推定100万人以上の感染者がいるHTLV-1ウイルスの
   対策特命チームに関わった、元厚生官僚の浅野史郎さん。

 

浅野さん:今回、強く感じますのは政治の力ということなんですよね。感動をしています。

 

   硫黄島遺骨帰還特命チーム・リーダーの、阿久津幸彦さん。

 

阿久津特命チームリーダー:まさに、菅直人総理がですね、信念に基づいての発言がなければ、これは、私たちは発見することはできなかったと考えています。

 

総理:私がこの市民運動から、この政治に加わる、きっかけ、いくつかある中で、どちらかというとそういうですね、個別テーマなんですね。ちょっとこうおかしいんじゃないのと思えるようなことについて、個別に取り組むという、それは私の一方の原点。で、もう一方がやはり、国民全体を見通して、日本の将来をどうあるべきか、この二つのクルマでですね、これからも内閣を進めていきたいと思っています。

 



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