07/12(火曜日)

ストレステスト導入の背景にある、問題の本質

 

大震災発生から、昨日で4か月。この間、復旧・復興と原発事故への対応に、私なりに全力を挙げてきました。しかし、私の言動について、なかなか真意をうまくお伝えすることができません。総理という立場を意識しすぎて、個人的な思いを伝えきれていないことを、反省しています。

 

今回の各原発へのストレステスト導入をめぐっては、昨日、内閣としての統一見解をまとめました。私としては、《国民の皆さんが納得できるルール作り》を指示し、その方向でまとめることが出来たと思っております。決して思いつきではなく、《安全と安心》の観点から、辿り着いた結論です。

 

原子力安全・保安院が経産省の中に存在して、"推進"と"チェック"を同じ所が担っているという矛盾は、早く解決せねばなりません。これは、既にIAEAという国際的な機関への報告書の中でも言明しており、今になって急に言い出したことではありません。この考え方に立てば当然、各原発の再稼働の判断等を、現行の保安院だけに担わせることはできません。現行法制上はそうなっていても、現実として、独立機関である原子力安全委員会を関わらせるべきだ、というのが、今回の政策決定の土台です。この決定と並行して、問題の本筋である原子力規制行政の《形》の見直しも、既に検討作業に入っています。

 

一方で政府としては、当面の電力供給に責任を持つ、という、もう一つの《安心》も確保しなければなりません。そのために今、企業の自家発電の更なる活用や、節電対策の工夫など、電力供給の確保策についても、近日中に具体的方針を示せるよう、検討を指示しています。

 

従来のエネルギー計画を白紙から見直し、中長期的に再生可能エネルギー導入と省エネルギーを促進し、原発への依存から脱却してゆく―――この明確な"決意"を、1日1日の中でどこまで"形"に置き換えていけるか。今日も全力で取り組みます。

 



最新の5件
2011年08月29日
最終話【全力】「最後の1日まで」... 退任直前の取り組みと、これから
2011年08月29日
菅政権の仕事・総括報告(5):大震災からの復旧・復興とエネルギー政策の転換
2011年08月29日
菅内閣の一週間(8月22日~8月28日)
2011年08月28日
菅政権の仕事・総括報告(4):外交・安全保障
2011年08月27日
菅政権の仕事・総括報告(3):国民・市民の目線からの取組

KAN-FULL BLOGについて

日本の元気を回復する「カンフル剤」たるべく、カン総理がフル回転。KAN-FULL BLOG(カンフル・ブログ)は、本人直筆で、動画出演で、更にスタッフ証言等で、立体的に発信しています。

カテゴリ

  • KAN-FULL TV(28) 多忙な公務の数分の隙間を見つけては、カメラに向かって総理が構えずに語ります。
  • 一歩一歩(33) 派手なニュースにはなりにくくても、着実に進む菅政権の諸政策。わかりやすくお伝えします。
  • 先を見すえて/菅直人直筆のページ(48) 中長期的な政策テーマについて、思うところを総理自身が一人称で随時執筆。最も一般的な「ブログ」風のコーナーです。
  • 官邸雑記帳(26) 間近だから見える、総理周辺のあれこれ。官邸スタッフ等が気軽につづります。
  • 菅内閣の一週間(33) 先週の菅内閣で、何が起きたか、進んだか。主な会議や行事等の内容について、わかりやすくお伝えします。
  • RSS1.0
  • RSS2.0
KAN-FULL BLOG http://kanfullblog.kantei.go.jp/